音楽と哲学の類似性、哲学者
船に乗れ!〈1〉合奏と協奏 | |
藤谷 治 Amazonで詳しく見る |
音楽の小説なんだけど、p90-p108で先生が「音楽家、芸術家にとって、倫社ほど重要な一般科目はない」と哲学を熱く語ってる部分がある。
「哲学とは」『人生いかに生きるべきか』
カントは『永久平和のために』ってのを書いたけど、戦争はなくなってない。つまり哲学は個人的な学問。
「自分以外の人間は、ほんとの人間じゃない」って思ったことない?
デカルトの疑う事、『我思うゆえに我あり』
「哲学は人をむかつかせる」
ソクラテスは裁判にかけられたが『一番大切なことは単に生きることそのことではなくて、善く生きることである』
と、逃亡せず死刑になった。
ニーチェの道徳批判。「道徳への服従は君主への服従に等しい、道徳に服従すること自体は、なんら道徳的ではない」
「つまり道徳というのは人間が服従させられるために捏造されたものだ」
キリスト教的道徳が隠蔽したのが『権力への意思』だった。
自分の生きる喜びが、快楽殺人とかだったら…
現在でも道徳は、
・秩序のために個人に我慢を強制する、法律
・悪いことすると自分に返ってくるという、宗教的な規制
・人の身になって考えよう
の3種類しかないんじゃないか?
主体的な人間の『生きる喜び』について考えた哲学者は、ニーチェ以後はいないように思える。
とのこと。